世界観 (いまここ) / キャラクター
今からそう遠くないかもしれないし、まだまだ先かもしれない時代。
AIと人間が共存し、ロボット技術が発達した世の中。
かつて世界規模の戦争が勃発した。
新たに誕生したヒト型兵器「第Ⅲ類機人」の「代理戦争」により終戦し、
役目を終えた彼らは戦いのない日常を過ごすことになった。
平和な世に放り出され、残されたモノとヒトの世界。
「機人」
体の一部を人工物に代用するのが当たり前になりつつある世の中での終着点。
人間から脳とその他神経系を取り出し、機械の体に移して長寿命(または無寿命)を可能にした人の事を一般的に指す。
医療的なメリットから誕生したものの、人口の急激な減少において先進国の投じた一手にもなっている。
現在でも倫理的な議論になることが多い。
一時期「ヒューマノイド」と称される事があったが、英語で書いた時の「humanoid」の「oid」の部分に「~もどき、~のようなもの」という意味があった上、元は人間であるためあまり使われることがなくなった。
国内において人口の1割が機人になっている。
「戦争」
小さな火種から多くの国が戦うことになった、機人発展のきっかけ。
人間の犠牲者を最小限に抑えるため、世界各国は戦いにロボットを利用した。実際に生身の人間の犠牲者は僅かに抑えられており、これロボット技術・社会の発展につながることとなる。
日本はその立場上で大きな力を貸し出した訳では無く、終戦後の支援で作戦に国産の機人が少数精鋭で参加した。
戦地ではなかったこと、戦時中に国内で災害が起きたことも相まって、日本国民の中では他人事のような空気が拭いきれない。
機人は大まかに分けて3つに分類されている。機能が異なるが、どれということで人種に優劣があるわけではない。
・第Ⅰ類
人工の有機物で体を構成していて、ヒトとしての体の作りが殆ど変わらない。
生身の人間のように生活が出来るのが特徴。寿命はあり、およそ100~200年。ボディの種類や体質による。
重病を抱えた人や重傷を負った人間が延命のため成るケースがあり、医療的な活用法として成り立っている。
機人の中では1番多い。
・第Ⅱ類
現状では定期的なメンテナンスが必要で、ざっくり言えば電脳化した存在。
電脳世界に接続が容易で、理論的には身体年齢を維持できる。
脳に損傷を受けたり、病を抱えた人間の最終手段としてⅡ類になるケースがある。
電子的な世界と近い分、ウイルスに侵されるリスクや事件に巻き込まれるケースが後を絶たない。
・第Ⅲ類
上記2つより後にできた分類で、ただの機械であった機人に権利を与えるために設定された分類。
機人の体を作るハード面の技術と、発達した人工知能のソフト面の技術をかけ合わせて誕生した。
元が人間ではなく、ロボットで人間と同様の機能を持つことが認定された機体が分類されるやや特殊な存在である。
非常に厳しいルールが敷かれており、現在は余程の理由がない限りⅢ類が新造されることはない。
現存している機体において、日本に存在しているのは殆どが蔦葉製。
社会においての汎用性、人間とのコミュニケーションをなるべく円滑に行うようにする点が重要視されている。
蔦葉の管理下にある機人は原則、瞳孔や耳の形等の人間とは異なる形状の部位で見分けられるようになっている。
元が人間であるⅠ類・Ⅱ類と並んで分類されているが、社会的な立場としては人間と同等に扱われることは無いのが現状である。
「電脳世界」
今で言うVRで、もう一つの世界。
各企業がサーバーを立て、様々な世界を提供している。
ビジネスから娯楽まで様々で、それぞれに特徴がある。
世界に入るためには専用の機器や認証が必要。第Ⅰ類より接続手順が非常に簡単であるため、主に第Ⅱ類の利用者が多い。
このアクセスのし易さを悪用した犯罪が急増している。
「蔦葉人機共生機構」 (つたばじんききょうせいきこう)
国が管理する法人。
もっぱら「蔦葉」と呼ばれる。本部が置かれている地名に由来している。
基本的には人工知能の技術的な物事を管理・研究開発している。
AIがより良い社会生活を送ることが出来るように動いている組織。
警察や自衛隊、病院、大学等の様々な組織や施設と連携しており、出向いて現地で働く職員も多い。
機人の管理、社会的補助も行う。

暗い青みの緑と
白色の二本線が目印!
・衛一課…通称イッカ。
公安を担当する課。警察や自衛隊と協力し、護衛任務や犯罪捜査、災害救助を行っている。
AIの各機体の記録データは法律でブラックボックスにすることが義務付けられており、蔦葉の職員でなければ開示することができない。
このルールに則り、犯罪捜査などの際に行われる記録の抽出が主な仕事である。
非常時に現地に赴くことが多いチームで、機人の割合が高い。
・衛二課…通称ニカ。
衛生を担当する課。機人関連のパーツ、専門機器等を製造するメーカーと連携を取っている。
病院に駐在し、機人特有の疾病を専門に扱う医師もこの課に属する。
基本的に機人であっても各専門の分野の医師に診てもらう事が通常であるが、電脳関係は蔦葉に属す医師が診る。
・研究課…通称ケンカ。(アクセントは前に来る)
主に機人の仕組み全般を研究、技術の発展を図る課。
近年は機人の性質を利用した犯罪が増えており、イッカと協力してそういった事件の考証や解決へ力を貸している。
また、以下の研究室に分かれる。
・第一研究室…機人の体回り、人工臓器などを主に研究している。
・第二研究室…機人のシステム、思考プログラムを主に研究している。
・総務課…通称ムカ。事務的な物事を扱う他、機人になるにあたっての手続きやサポートといった制度の相談などで窓口を開いている。
国内では都市部以外の過疎が進んでいたが、交通網の発達により地方への機関の移転が珍しくなくなっている。
蔦葉の支部の置かれる場所は特にその傾向が顕著で、研究課が主力になっている支部は特に人の少ない場所にある。
・本部…東京都、蔦葉という研究都市の中心に存在している。23区外。
・東京区内支部…東京都23区内にある、ヨツバがいる支部。併設された大病院があり、エースはここで療養していた時期がある。
・南総支部…千葉県南部にある、飛羽達が所属する支部。研究課が有名。

「ETER」
蔦葉が開発した新たなシステムの名称。「エテル」と呼ばれている。
対サイバー犯罪用システムを搭載した人工知能で、理論上はあらゆる機器に介入することが出来る。
ヒトの神経を模倣した従来の人工知能からの脱却を目指し、自己成長を続ける人工知能を目指して研究開発されている。
とある事情により秘密裏に開発がされていたもので、ここで培われた知識は様々な技術に転用されているらしい。
このシステムを搭載したワンオフの機人がETER-Aであり、ボディに開発班の挑戦が詰まっている。東京製造。
「KA型」
第Ⅲ類機人。通称「カ型」。全9体、現存3体。
消耗の早さと引き換えに破格の身体能力を持つ、蔦葉の主力。
戦闘地域近辺での海外派遣中、突発的に起きた大規模戦闘に巻き込まれる。
身を挺して人類を守り、被害を最小限にとどめた。3体が全壊、2体が大破により運用不能、1体が自壊。
まだ手探りの状態での運用であったため、損害も大きかった。
新型の兵器として偏見を持たれたままロールアウトしたが、彼らの結末と行動、現地民の評価によりそれを払拭した。
台ごとの番号は、「アルファベット-数字(いずれも製造順)」で記された。兵庫製造。
現在は災害時に多く出動している。
「HAL-KA型」
第Ⅲ類機人。通称「ハルカ型」。
KAの後継機。
量産化が計画されていたが、テストタイプの1体のみが存在している。
終戦・海外派遣作戦の終了に伴い開発中止になった。兵庫製造。
記録から抹消されており、研究課の中でも権限が与えられた者のみがこの存在を知っている。
テストタイプはKA型10番機が改造されたもの。当初KA型は一斉にロールアウトであったが、10番機のみ重篤な不具合で起動せず、後日稼働する予定になった。
不具合を直している最中、KA型がメンタルの不調や行き過ぎた自己犠牲で次々に行動不能になっていく問題が発生した。
開発チームはこれを省み、手元に無傷で残っていた10番機で様々なテストを行うことにした。
テスト内容はほぼ拷問。人間ではとても耐えられないような内容である。
これは物理的・精神的、両方向からのストレス耐性を測るものであった。
機体の感情がブレないようにシステムを調整されていく中、10番機は人間性と引き換えにいびつに強い精神を手に入れる。
結果としてあまり上手く行かず、重大事故を起こしたため計画そのものが中止されることになる。
当時開発チームの一人として宗紀が所属していた。
ハルカが激しく苦しむたびに感情を調整される様を哀れに思ってしまった彼は、エテルに当機を地上へ連れ出すことを願い、彼と交流を始める。
人格を無理に矯正された結果、ハルカは大きな誤認識を起こしメンバーを死傷させてしまう。
宗紀は捨て身でエテルからの約束を実行し、ハルカの暴走を停止させた。
重症を負い、彼はこの事故で第Ⅰ類機人に成っている。
命令もされていない対象に危害を加えることは三原則を超えた重大事件であり、組織の汚点である。
全てを闇に葬られる予定だったが、エテルがこの計画の責任者である大根(オオネ)と交渉した末にハルカの人格データを引き抜き、別の第Ⅲ塁の試験体にそれを移行させた。
これが後述する「ワタリ型」である。
尚、人格データの移行は重大な規則違反である。それでも組織に問いただされることがないのはエテルと上が完全に痕跡を消し、記録を改ざんしているため。
ヨツバはこの事実に気が付き兄弟機に共有している。しかし上に通報するには証拠不十分であること、また個人的な感情から野放しにしている。
WTRI型
対サイバー犯罪用対処機能搭載の機人。通称「ワタリ型」。
…というのは隠れ蓑の肩書であり、中身はHAL-KA型そのもの。
エテルが大根と取引した結果ボディが製造された。